2009年02月06日

白鳥異伝


<あらすじ>
(「BOOK」データベースより)
遠子(とおこ)と小倶那(おぐな)は双子のように育った。都に出る日、小倶那は誓った…必ず遠子のもとに帰ると。けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り、遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった…。「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」大巫女の託宣を胸に、何者にも死をもたらすという伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。だが、ついに再び会う日が来たとき、遠子の目に映った小倶那の姿は…?神代から伝えられた「力」をめぐって、「輝」の未裔、「闇」の未裔の人々の選択を描く、ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。(amazon.co.jpより)


空色勾玉に引き続き、三部作の二作目です。


私の宝物の本たち。
初読みの中一の頃、三部作を(面白さのあまり)一週間足らずで読みきったのですが、この作品が当時一番好きでした(今は薄紅が一番で。もとも、白鳥が下がったのではなく、薄紅がぐんっと上がったのですが)。
この物語の魅力は、あらすじにもあるように、ヤマトタケル伝説でしょう。それも、言わずと知れた一般的なものではなく、作者の荻原さん自身が、それをベースに編み出した、斬新なタケルの物語だというところが。
悲劇の勇者ヤマトタケル――その名のとおり、ヒーローである小倶那は、重い罪を背負うことになるわけですけれど…。

白鳥異伝は、三部作の中で最も深い作品だと勝手に思っております・笑
読み返すたび、何かしらの新しい見解が見えてくる作品なんです、私にとっては(単に注意力散漫なだけ?)。
それになんといっても、女の子の一人(実際には誰かしら連れがいましたが)旅っていうのが、私のツボでしたw←自分のか。
主人公の遠子の格好よさったらありませんねv
彼女の生命力のかたまりみたいな溌剌さが、私は大好きです。
女の子キャラとしては、三部作内で一番好きなくらいvあの行動力を、腰の重い私にも少し分けてほしいくらいw

参考に、と思って古事記を読んでみました。現代語訳ですが。
面白いくらいに見事に被っていて、ますます古典に興味が沸きましたv
荻原さんは古事記はあまりベースにはしていないとおっしゃっているのですが、にもかかわらずこの織り込み方は素晴らしいとしか言いようがないくらいでした。
扉絵に出てくる歌も、古事記中に出てくる歌なのですね^^
改めて発見するとなんだかジーンとしますTvT

さて、ちょっと前置きが長くなりましたが、本題の燃え語りを←突っ込みどころ満載。

ずばり言います。すみません、私は小倶那派です・爆
最初から最後まで、菅流にはなびきませんでした;
彼のあまりにマイナス思考なところには、思わず突っ込みいれたくなりましたがwでも、彼自身が忌まわしいのだと、あれほどに示されたら、ああなるのも仕方ないのかもしれないですね…
その辺も重いです><。
子供の頃の無邪気な小倶那と遠子の馴れ合いが好きですv
大人になって、再会したふたりももちろん好きなのですが、内容が内容だけに、すっごくハラハラさせられました。
そしてすっごい切なくさせられました。

菅流は、めっちゃイイ男なんですね!
私は本当に単純なもので、単純に、彼と遠子とは「同族」だと思い込んでいたので、菅流と遠子の間を疑ったことなどなかったのですが、いろいろな素敵なサイト様を拝見させていただいた折に初めてその可能性に気づき……;
とてもびっくりしました。同時に、「そうかもしれない…というか、絶対そうだ!辻褄が合いすぎる!」と。←やっぱり単純…;
小倶那が妬くのも当然ですね。彼と菅流じゃあ、到底勝ち目ありませんもんね、小倶那くんは。←
彼にとっては幸運なことに、遠子は彼しか見えてませんでしたけどね…。彼女も、何と言うか、軽く罪深い子ですね…苦笑
本当に、菅流はイイ男です。本人が豪語するのも分かりますw
好きな人が別の人が好きで、それに協力…(惚れた弱み?)っていうのは少女漫画でも少年漫画でも(?)ありがちですけど、彼の場合は「協力」の度合い超えてますし。
小倶那……君、もっと菅流にお礼言っておくべきだったんじゃない?笑
菅流にはその分、象子と上手くいってほしいものです。
といっても、どうせ彼のことだから一筋縄ではいかないのだろうけど。

象子といえば。
彼女こそ、遠子の対極にある子だと思いました。
自由に、のびのびと育った遠子とは違って、義務に縛り付けられて育った女の子。どこか影を持っていて、妙に生々しい「人間」で。
この物語の中で一番つらかったのは彼女かもしれないとさえ、思うんです。
小倶那も辛かったですが、彼にはまだ、こころを許せるひとが数人いたわけですし。
姉を引き立てる存在でしかなくて。
生きている価値なんか見いだせなくて。
そんな彼女……一度、話してみたいとさえ思います。

白鳥は女の子が印象的だなと思います^^
遠子と、象子と、明姫と。速来津姫と。それから…百襲姫。
それぞれに苦しみも、痛みも、悲しみも、悩みもあって。
でもそれを越えていく強さをも併せ持っていて。
生き方も、考え方も違う彼女たちから、勇気をもらえる気がします。

私的に、小倶那の名ゼリフは、
「会いたかった。…」ですねw
彼が始めて前向きに見えるシーンでした。
それに、欲のない彼の唯一の願望、それが遠子に会いに行くことで…
それは約束でもあって。その約束をようやく果たして、「遠子をたずねて会いにきた」。この回想のことばに、泣きそうになったのを覚えています^^;
ちなみに菅流のは「がきなんだからな、最後まで」だと思います。
いろいろな解釈があるセリフ(というか、彼のはそんなのばっかりですがw)。私の解釈は、いつか二次で書けたらな、と思います(二次、滞っていてすみません;なるべく早く作りたいと思います;)。

遠子のは、「わたしに御統をください。起こるすべてをひきうけるから」。そう言った彼女は、きっとものすごく綺麗だったと思います。
はっとするくらいだったと。



白鳥の二次は何ができるでしょうか…
ひとまず、メインふたりと菅流は書きたいと思ってます。ネタもあるにはあるので…イメージはできてるのですが、私の愚筆で書ききれるかどうか…
実は勾玉学園も憧れているのです。いつか書いてみたいです…v

もし二次待っているという方いらっしゃれば(果たしているのだろうか…;)、コメントにて一報くださればできる限り急いでupします。

よろしくお願いいたしますm(_ _)m


posted by 聖火 at 23:10| Comment(0) | 感想記事全て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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